HubSpotとAPI連携できる営業効率化ツール10選
HubSpotを利用する大きなメリットの一つはAPI連携できる業務効率化アプリの豊富さです。
Databoxの調査によると、実際にHubSpotを導入している企業の83%以上が4つ以上のソフトウェアを連携し活用しています。
本記事では、業務効率化ツールのうちHubSpotとAPI連携が可能なおすすめツールを紹介していきます。
目次
オフィススイートツール
HubSpotがCRMの主な想定ユーザーはセールスマネージャーではなく、現場の営業担当者です。多くの営業担当者は日々の業務のうち、多くの時間をクライアントとのメールでのコミュケーションに時間を費やしています。そのため、G SuiteやOutlookといったツールとの連携は必須です。
G Suite
Googleが提供するオフィススイートです。G SuiteとHubSpotを連携することで日々のタスク業務を効率化することができます。
- HubSpot 上のコンタクト画面からメール送信、またそのログの記録
HubSpotとG Suiteを連携することで、HubSpotのコンタクト管理画面から直接メールを送ることができます。また、メールのログも自動でCRM上に保存されるため、メールでのやりとりをコピペしてCRMに保存するという作業を省略できます。 - メールにトラッキング機能を追加
メールをHubSpot上から送ることでメールをトラッキングできるようになり、相手がメールを開封してくれたかどうかが分かるようになります。 - Googleカレンダーと自動同期
G Suiteを連携することで、CRM上で会議を予約するとGoogleカレンダーに即座に同期されるようになります。また、会議に招待したいメンバーの空き時間をGoogleカレンダーから抽出し、候補を上げてくれるので日程調整も容易になります。
Outlook(Office 365)
Microsoftが提供するオンライン版のOfficeです。こちらもHubSpotとAPI連携することができます。
- HubSpot上からのメール送信とその記録
- メールにトラッキング機能を追加
- カレンダーと自動同期
基本的にG Suiteと同様の機能を使用することができます。
社内チャットツール
クライアントとのコミュケーションはメールで行われることが多い一方で、社内でのコミュケーションではSlackをはじめとするチャットツールを導入する企業も増えてきました。
Slack
SlackとHubSpotを統合することで営業担当者は自分のタスクと時間を優先度の高いリード(見込み顧客)に費やすことができるようになります。
- HubSpotのタスク、通知をSlackに通知
HubSpotを開いていなくても、HubSpotのタスクリマインドや通知を送信できるため、タイムリーなアプローチを取ることができます。Webページからのフォーム送信の通知をSlackで表示することで、ホットリードに対して即座にアクションを取れます。 - Slack内でのHubSpotタスクの直接編集
Slack内でHubSpotタスクを直接作成、編集することができます。期日・タスクの種類・連絡先・会社名・取引などの詳細なタスクをSlackから作成できます。
フォーム作成・分析ツール
HubSpot マーケティング内にもフォーム作成機能は備わっていますが、より洗練されたデザインやより高度なフォームを作成したい場合、また、EFOやフォームの質問の回答からリードクオリフィケーションを行いたい場合はサードパーティの外部ツールとの連携が有効です。
SurveyMonkey
SurveyMonkeyを導入することで、見込み顧客の分析とそれに基づくインバウンドマーケティング戦略を立てることができるようになります。
- 自由・選択式のフォーム追加と分析
SurveyMonkeyとHubSpotを連携することで、HubSpotのリードレコードに新たなカスタムフィールドを追加することなく新しい質問を作成することができます。そしてその回答をSurveyMonkeyで分析し、リードをセグメント分けできます。
- フォーム回答データの可視化
SurveyMonkeyとの統合によってHubSpotフォームでは実行できない、選択した複数の質問からクイックグラフを作成し、回答データの可視化ができます。こちらもフォームの回答項目からインサイト構築に役立ちます。
メールマーケティングツール
フォーム作成機能同様、HubSpotにもメールマーケティング機能は備わっていますが、特に海外ではMailChimpのシェアが高かったことから、MailchimpとのAPI連携を可能にしています。MAツールのような高度な設計が難しい場合、HubSpotのマーケティング機能よりMailChimpの方が費用対効果が高いかもしれません。
MailChimp
価格の手頃さとシンプルなインターフェースが魅力のメールマーケティングツールです。海外のメールマーケティングツールのシェアでは数々のMAツールを抑え、トップに位置しています。
- メールを活用したタイムリーなコミュニケーション
MailChimpのセグメンテーションとスケジューリング機能で適切なリードに適切なメッセージを送ることができます。
NeverBounce
メールのバウンスレートが高いと、マーケティングメールがスパムとしてマークされてしまいます。NeverBounceを利用するともう使われていない無効なメールアドレスを自動で排除してくれます。
- HubSpot内のコンタクト情報の整理
HubSpot内のリストはNeverBounceに容易にインポートでき、その検証結果をHubSpotのリストに反映することができます。無効な連絡先を除外しバウンスレートを下げ、またCRMのデータを綺麗に保てます。
オンライン商談ツール
全てのリードに訪問営業をかけるのは非効率ということもあり、インサイドセールスやオンライン商談を導入する企業も増えてきています。
Zoom
世界レベルで最も人気のあるオンライン商談ツールの一つです。スケジュールの組み込み機能と招待機能で相手がZoomを導入していなくても利用できるという点が魅力的なツールです。
- HubSpot 上の会議にシームレスにオンライン商談を追加
HubSpotとZoomの連携によってHubSpot上の会議に自動的にZoomのコードを追加します。手動でZoom会議を取引に設置する必要はありません。 - ウェビナーの連絡先を自動ついせZoomのはオンライン商談だけでなく、ウェビナーにも活用できます。HubSpotのワークフローを構築することで、自動的にZoomウェビナーに連絡先を追加できます。
ドキュメント作成ツール
ほとんどのBtoB企業の取引では、複雑な契約書、請求書の作成および締結を必要とします。HubSpotに契約のための基本的な機能はありますが、より最良の提案やさらなるプロセスの簡略化を行うためには外部ツールとの連携が便利です。
PandaDoc
取引に必要な契約書、請求書を簡単に作成し、オンラインでクライアントにしょめして貰えるようにするためのツールです。
- HubSpot上から契約書、請求書を作成可能
HubSpotと連携することで、CRM上で取引に必要なドキュメントを作成できます。また、CRM上のコンタクト情報を参照するため、ドキュメントの精度と作成効率が上昇します。
- 各種ドキュメントの追跡
送信した提案書・契約書・請求書などのドキュメントをクライアントが見てくれたのか、ドキュメントのやり取りがどこまで進んでいるかを追跡しHubSpot上で確認できるようになります。
効果分析ツール
施策やアクティビティは実施するだけでは十分ではありません。実施後に効果分析を行うことで収益向上、業務効率化が見込めます。HubSpotに備わっている分析ツールでもパフォーマンスを計測できますが、より高度な分析を行いたい企業では以下のようなツールを導入しています。
Databox
HubSpot上のデータと他のツール上のデータを連携させて分析するためのツールです。
- 全てのデータを一箇所に集約し分析
SNSやGoogle Analytics、やオンライン広告など、ビジネス上のあらゆるKPIを統合しダッシュボード化できます。どのチャネルの流入に対してどのようなアクションが効率いいのか、といったような包括的な分析ができるようになります。また、ダッシュボードを参照するためにありとあらゆるツールを行き来する必要が無くなります。
データクレンジングツール
多くの担当者がCRMをデータを追加したり更新していると、どうしてもデータの不備が発生してしまい、後のデータ分析が難しくなってしまいます。そのようなデータの不備を修正してくれるのがデータクレンジングツールです。
Insycle
CRMのデータベースを自動でクレンジングしてくれるツールです。
- HubSpot上のコンタクトデータの整理
HubSpot上に重複してしまっている連絡先を統一させます。またInsycleで住所のフォーマットを自動統一させることも可能です。それまで手動で数時間かけていた作業を、ツールを導入することで数分に短縮できます。
まとめ
HubSpotとAPI連携できる業務効率化ツールの一部を紹介しました。テクノロジーの進歩によって様々な業務効率化ツールが登場している現代のビジネスシーンでは、各種ツールごとに顧客情報が分断されていて適切なデータ活用ができていないという課題を抱える企業も少なくありません。API連携を活用し、データを一元化することで顧客の購買プロセスを一気通貫したインサイトを見つけることができるようになります。
API連携の重要性については「BtoB SaaSにおけるAPI連携の重要性と3つの落とし穴」で詳しく解説しています。ぜひ併せてお読みください。
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